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別居期間が長いケースの遺族年金はどうなる?

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2016.05.18

別居にも種類があるの?

戸籍は一緒(法律上の夫婦)ですが、何らかの事情があり別々に暮らしている場合の遺族年金の請求です。

どのような点に注意すべきか、またどのような追加書類があるのかについて書きます。

 

 

別々に暮らしているといっても、①住民票は同じまま、②住民票の住所は同じで世帯が別、③住民票上の住所も違う、という3つのケースに分かれます。

①~③で何が違うというと、①のケースでは書類上は同居ということになりますので、手続きは通常のケースと同じになります。②のケースは少ないかとは思いますが、世帯がべつになっている理由が必要になります。③のケースも同様に理由が必要になります。

別居をしている場合の遺族年金の請求に必要な書類は?

②③のケースでは、遺族年金を請求する際に、追加の書類があります。どの理由によるものかを『生計同一関係に関する申立書』に記入します。こちらの書類は、日本年金機構のホームページ上でダウンロードできます。

聞かれる内容は、1)別居もしくは世帯を別にしていたことの理由、2)経済的な援助があったのか?その内容と頻度など。3)定期的な音信・訪問があったのか?その内容と頻度など。4)第三者の証明です。

4)第三者の証明は、三親等内の親族は書けません。書ける方としては、例えば、もし老人ホームなどに入っていた場合、その施設の方でも良いですし、ご近所の方、民生委員、会社関係の方などが考えられます。

別居の理由によって気をつけること

1)の別居の理由ですが、基本的にはそのまま書くのが良いと思います。しかし短い文章ではなかなか伝えられないと感じた場合には、任意で別紙の申立書を添付することも可能です。例えば、夫婦生活のほとんどが別居だった場合や、死亡時に病院で亡くならず(そうすると死亡診断書ではなく死体検案書になります。)死後数日たって発見されたケースなど、客観的に考えて、審査する方が疑問に感じそうだな、と思うケースです。

 

ご家庭毎に本当に様々な事情があるかと思います。私も何十件とお話を聞いておりますが、全く同じケースはありません。そのため、うちの場合は遺族年金を請求したらどうなるだろう?と思われた場合には、事前にご相談いただくことをお勧めします。記憶を整理したり申立書を書くお手伝いなどもさせていただきます。

この記事を書いた人

宮下 麻衣子

宮下 麻衣子

社会保険労務士 中央大学経済学部卒業後、東証一部上場企業のメーカー勤務等、様々な仕事を経験するうちに「人の人生に関わる仕事をしたい。」と思うようになり社会保険労務士を取得。 日本年金機構の「ねんきんダイヤル」で年金相談員、スーパーバイザーを経験。 現在は、ゆい社会保険労務士オフィスを独立開業。労務相談や労務手続き、年金相談を受けている。また、遺族年金や障害年金の請求代行を受けている。特に複雑なケースの遺族年金の請求代行について経験が豊富。

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