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働きながら年金を満額受給したい

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2016.06.22

現在、働きながら年金を受給している方で、年金額を調整されずに満額受給したい・・そう思われる方はいらっしゃるかと思います。

まず、基本的にフルタイムで働いている方は、受給している年金とお給料は調整されます。

しかし、厚生年金に加入しないで働いている場合、受給している年金とお給料は調整されません。

 

では、どのような働き方であれば、厚生年金に加入しないのでしょうか?

逆に、厚生年金に加入する働き方をした場合、お給料と年金はどのような調整が行われるのでしょうか?

厚生年金加入要件とは?

現在、会社勤めの方がフルタイムで働いている場合、70歳まで厚生年金の加入義務があります。

その場合、上述しましたように年金額は調整されてしまいます。

また、70歳以上の方がフルタイムで働いている場合、厚生年金保険料の支払義務はありませんが、年金とお給料との調整はされます。

 

一方で、パートやアルバイト等、週30時間未満の働き方の場合には厚生年金加入はありません。

しかし、平成28年10月から法改正により、従業員数501人以上の企業に勤めている場合、週20時間以上の働き方の方も加入対象になりますので注意が必要です。

調整対象になる年金、お給料とは?

では、厚生年金に加入しながら年金を受給する場合、どのような調整がされるのでしょうか?

まず、お給料は、手取りや総支給額とは関係なく、健康保険や厚生年金の保険料の決め方である標準報酬月額が関係します。そこに、その月以前1年間に支払われた賞与の1/12が加わった、総報酬月額相当額が調整の対象になります。よく、ボーナスが出た後に年金の支払額が変更されるのは、その理由によります。

また、調整対象の年金額は、老齢厚生年金額の1/12です。配偶者等の手当てである加給年金額は対象になりません。これを基本月額と呼びます。

年金を満額受給できるラインは?

調整額は、65歳未満と65歳以上で異なります。

65歳未満の方については、総報酬月額相当額と老齢厚生年金額の1/12の合計額が、28万円を超えない場合には、年金は満額受給できます。

65歳以上の方については、総報酬月額相当額と老齢厚生年金額の1/12の合計額が、47万円を超えない場合には、年金は満額受給できます。

ちなみに、65歳以上で受給する老齢基礎年金は、調整の対象にはなりません。

 

年金を満額受給するために、いくらの給料なら良いのか?を知りたい場合、最寄りの年金事務所で試算をしてもらえます。もしご自身の状況をお調べになりたい場合にはお勧めいたします。

この記事を書いた人

宮下 麻衣子

宮下 麻衣子

社会保険労務士 中央大学経済学部卒業後、東証一部上場企業のメーカー勤務等、様々な仕事を経験するうちに「人の人生に関わる仕事をしたい。」と思うようになり社会保険労務士を取得。 日本年金機構の「ねんきんダイヤル」で年金相談員、スーパーバイザーを経験。 現在は、ゆい社会保険労務士オフィスを独立開業。労務相談や労務手続き、年金相談を受けている。また、遺族年金や障害年金の請求代行を受けている。特に複雑なケースの遺族年金の請求代行について経験が豊富。

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