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ハローワークとシルバー人材センターの違い

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2016.07.01

年金受給開始年齢の引き上げや、社会とのつながりを持続したいといった理由により、定年後も仕事をしたいという方々が増えています。

定年後の仕事の探し方としては、主にハローワーク、シルバー人材センター、民間の就職あっせん業者などでの求職があります。

 

その中でもシニア層にとって利用しやすいのがハローワークとシルバー人材センターです。では両者はどのように違っているのでしょうか。

シルバー人材センターでの仕事は雇用関係がない

ハローワークはイメージがつくかもしれませんが、登録をすると求人を出している会社に応募することができます。

雇用形態は様々ですが、書類選考・面接などを経て合格した場合には、その会社と雇用関係が発生し、実際に労働すると給与がもらえます。なお、ハローワークで求職中であれば、要件を満たすと失業給付を受けられます。また、シニアコーナーを設けているハローワークもあります。

 

それに対し、シルバー人材センターでは、おおむね60歳以上の登録者に対し、請負や委任という形で仕事を紹介します。登録者は個人事業主のような形で仕事を受けることになります。なお、センターだけで求職していても、ハローワークで行っている失業給付は受給できません。

シルバー人材センターからの報酬は65万円の所得控除ができる

また、センターでの仕事に対する報酬は賃金ではなく、「配分金」と呼ばれています。雇用関係がないので給与所得ではなく、年金と同じ「雑所得」の扱いになります。

 

さらに、この分配金には税金計算上の特例があり、実額の経費にかかわらず65万円を所得から控除できます。(実額経費と選択可)

 

また、労災や雇用保険・社会保険への加入もありません。(万が一ケガをした場合は、センターで加入している団体傷害保険で対応されます)税金や社会保険等の取り扱いが通常の仕事とセンターでの仕事では異なっているのでご注意ください。

ライフスタイルに合わせた仕事を

ハローワークでは長期的な仕事も見つかる可能性がありますが、センターから紹介される仕事は基本的に短期的なものになります。たくさん働きたいのか、それとも趣味等を楽しみつつ空いた時間で少しだけ働きたいのか等、ご自分のライフスタイルに合わせてどちらを利用するか考えると良いですね。なお、ハローワークで求職しつつ、センターでの仕事を単発で受けるというのも良いですね。

この記事を書いた人

水口有希

水口有希

社会保険労務士 大学卒業後、大手損害保険会社に勤務。営業事務に9年間携わる中で、成果を出す働き方をするには、職場環境が大切であると実感。働きやすい職場環境を作る支援がしたいと思うようになり、社会保険労務士の資格を取得。現在は、子育てをしながら独立し、主に企業の労務相談、女性の活躍推進支援、助成金の相談等を行っている。

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