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定年退職後に雇用保険からもらえる手当とは?

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2016.08.10

定年退職後に雇用保険から手当はもらえる?

■ケーススタディ

Aさんは60歳で長年勤めていた会社を定年退職した後、再雇用制度を利用し62歳まで働きました。

その後、まだ働きたいという意欲があったので、ハローワークを利用して仕事を探し、2ヶ月程で再就職が決まりました。

さて、Aさんが受給できる雇用保険の手当にはどのようなものがあるでしょうか。

 

失業手当はどれくらいもらえるの?

■失業手当(雇用保険の基本手当)

Aさんは定年退職後の延長雇用の満期にて退職したため、自己都合ではなく、会社都合による離職として失業手当の対象となります。

そのため、3か月間の給付制限期間は発生せず、7日間の待機期間のみで済みます。

 

受給要件

・雇用保険への加入期間が退職前2年間で通算12か月以上あること

・ハローワークに通い、求職活動を行うこと

(なので、退職後に少し休養したい場合には受給できません。受給期間を延長する手続きをしましょう)

 

給付額

退職前半年間の賃金(賞与は除く)合計を180で割り、その額の50〜80%を1日分として一回につき最大28日分が振り込まれます。

なお、上限は日額6,714円(平成28年現在)です。

 

給付日数

90日(雇用保険加入期間10年未満)、120日(加入期間10年以上20年未満)、150日(加入期間20年超)

すぐに再就職が決まったときにもらえる手当とは?

■高年齢再就職給付金

また、Aさんは雇用保険に20年超加入していたので、失業保険は150日分もらえる予定でしたが、2ヶ月たたないうちに再就職が決まりました。失業保険は全部で45日分が支給されることになり、支給日数の残りは105日分あります。

また、再就職後の給与は60歳になる直前6ヶ月平均の60%未満となっています。

 

この場合、Aさんは高年齢再就職給付金を受給できます。

支給額は再就職後の賃金の15%で、支給期間は1年になります。

受給要件とは?いくらもらえるの?

なお、受給要件と支給額詳細は下記の通りになります。

・失業手当(基本手当)の支給残日数が100日以上あること

・再就職後の給与が、60歳直前6か月平均の75%未満であること

・60〜65歳未満の一般被保険者であること

・雇用保険加入期間が5年以上あること

・支給額は再就職後の賃金の0〜15%

・支給期間は基本手当支給残日数が200日以上の時は2年、100日以上200日未満の時は1年(最高65歳まで)

 

なお、年金との調整がありますので、注意が必要です。

この記事を書いた人

水口有希

水口有希

社会保険労務士 大学卒業後、大手損害保険会社に勤務。営業事務に9年間携わる中で、成果を出す働き方をするには、職場環境が大切であると実感。働きやすい職場環境を作る支援がしたいと思うようになり、社会保険労務士の資格を取得。現在は、子育てをしながら独立し、主に企業の労務相談、女性の活躍推進支援、助成金の相談等を行っている。

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